ある日、4人は“偶然”出会った。
女ふたり、男ふたり、全員30代。
4人は、夢が叶わなかった人たちである。
人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。
彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。
しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。
主人公・巻真紀(まき まき)は、カルテットの中で第一ヴァイオリンを担当。家庭があるため普段は都内で生活し、週末だけ演奏のために軽井沢に通っている。極端なネガティブ思考で自ら主張することは少なく、他のメンバーたちより一歩引いた存在。しかし、時どき核心に触れる発言をするなど、とらえどころのない人物。
チェリスト・世吹すずめ(せぶき すずめ)は、無職のため司の祖父が所有する軽井沢の別荘に住みついている。基本的に寝て過ごしていることが多いが、ひとたびチェロを手に取ると人が変わる。常にマイペースでのんびりしているが、カルテットに加わったのにはある目的があり――!?
ヴィオラ奏者・家森諭高(いえもり ゆたか)は、妙に理屈っぽく、自己のこだわり満載の一風変わった男。
そして、真紀と同じくヴァイオリン担当の第2ヴァイオリン奏者・別府司(べっぷ つかさ)は、音楽一家に生まれ、ドーナツ会社に勤めながらヴァイオリンを弾いている。4人の中で唯一、冷静にほかの人物とコミュニケーションを取ることができるリーダー的な存在。カルテットの活動の拠点として祖父が所有する別荘を提供する。一見、何不自由ない生活を送っているように見える司にも、誰にも言えない秘密があった・・・。
キャスト | 松たか子 満島ひかり 高橋一生 松田龍平 吉岡里帆 富澤たけし 八木亜希子 Mummy-D 宮藤官九郎 もたいまさこ |
---|---|
脚本 | 坂元裕二 |
演出 | 土井裕泰 金子文紀 坪井敏雄 |
音楽 | fox capture plan |
主題歌 | Doughnuts Hole「おとなの掟」 |